私は34歳の専業主婦です。洗濯は私がいつも担当をしていて、クリーニングに出すような物があっても節約のために自宅で洗うことはたまにしていました。例えばコートなどもドライクリーニング表示がある物でも、クリーニングに家族の人数分出すと5,000円ぐらいはかかるかなと思いましたし、残念ながらそれほど家計に余裕があるわけでもないので、自宅で洗っていました。定価1万円ぐらいで買うコートですし、元々値段が高い物を買っているわけでもないのでそうしていました。
今まで大きな失敗をしたこともなかったので過信していたようです。そんな私が失敗したのが、入園式で着た私のスーツです。購入する際には3万円ぐらい費用をかけたウール100%の物で私にしては奮発したのですが、一度しか着ていないしクリーニングに出すのはもったいない、また着る機会もだいぶ先なのでお金をかけたくないという思いで、節約のために自宅の洗濯機で洗いました。
いつもコートを洗っている時と同じように、ドライという表示があり、普段の洗濯よりも時間も短く力も弱く洗うコースがあるのでそれを利用しました。おしゃれ着洗い用の洗剤は家に置いてあったので、それを使って洗濯をしました。この時点では不安はあまりありませんでした。
しかし洗い上がった物を見ると、今までピシッとしていたスーツの型崩れがひどく、表面も毛羽立ったようになっていました。干して整えたら元に近くなるだろうと期待をして干しましたが、結局元のように戻りませんでした。
洗う際にネットに入れるなどはしていました。干すときには特に気をつけることは考えつきませんでしたので、普段の洋服を干す時と同じようにしました。
そのスーツの色はベージュで、元々色の濃い物ではありませんでした。色落ちなどはしませんでしたし、元のままだったのですが、総合的な状態を考えると、だいぶ劣化してしまっていて、これをまたフォーマルな場で着るという勇気が出ませんでした。
購入価格が私にしては高かったですし、気に入っていたのでどうしようかということに悩みましたが、結局置いておいてもまた着る気持ちにはなれないと思いましたし、目につくところにあれば後悔の気持ちが強くなると思って、処分することにしました。そしてまた同じようなことがあれば、クリーニングに出すという決意をしました。
今まで自宅で洗っていて問題ないと思っていましたが、やはりデリケートな物はデリケートで、自宅の洗濯機には限界があるんだなと思い知らされました。手洗いなどでもっとソフトに洗っていたら結果は違ったかもしれませんが、自分が手間だと考えてついつい楽をすることを考えてしまいました。そのことを非常に後悔することになってしまいました。
クリーニング代というのは安くありませんし、もったいないな、そこまでする価値があるのかなと考えていた私でしたが、やはりプロと素人では違いますし、クリーニング代を出しておいた方が買い直すよりも安上がりだったことを思い知りました。
またスーツを着る機会が何度も出てくると思いますが、今度からは多少費用がかかっても、それは必要経費だと思って、ちゃんと安心できるところにクリーニングに出そうと思います。
節約を考えて生活しているつもりでしたが、また新しいスーツを買い直す費用を2万円と考えたら、その分損をする結果になってしまいました。今回はそのことを勉強する良い機会になったと思います。それからはクリーニング店を通るたびに、いつが安いのか、どのぐらいの価格なのかをチェックするようになりましたし、洋服をもっと丁寧に扱おうという意識も出てきました。私が自分の物で失敗したので、他の人の物を洗って失敗するよりましだったなと思うようにして、何とか気持ちを落ち着かせました。