50歳の女性で、看護師で3交代制で勤務していたころ、仕事と家事との両立でしたので、早くすませることが一番と考えていました。洗濯する時も、何もかも一緒にポンと入れて、洗剤をスプーン一杯入れて、ボタンを押すと出来上がると簡単に考えていたのです。
そんな時のことです。娘が化繊の赤のワンピースを明日着ていきたいと言った時のことです。洗えるかと娘が聞くので、洗おうかと安請け合いしました。おしゃれ着用の洗剤エマールがあったので、おしゃれ着洗いならすべて洗えると思っていたし、言い出したのが夕方でクリーニングに出すことも無理だったこともあり、娘のワンピースを洗濯機で洗いました。
1枚だけ洗うのは水がもったいないと思った私は娘の白のインナーも一緒に洗濯機の中に入れてしまいました。洗濯が終わり、蓋を開けた私はワンピースを手にかたまってしまいました。
なんとワンピースは片手におさまるほどのくしゃくしゃの丸い布きれになっていました。おまけに白のインナーはピンクになっていました。
娘に気付かれる前になんとかしなくちゃと思った私は、濡れたままのワンピースにアイロンをかけることにしました。当て布をして、アイロンをかけましたが、少ししわを伸びたものの、完全にしわの線を消すことはできず。スチームにしたり、霧吹きで水をかけたりもしたのですが、何も変化はありませんでした。しわのばしのアイロン用スプレーを走って、薬局まで買いに行き、引き続きアイロンをかけましたが、すこぶる効果は見られず、着られる状態にはなりませんでした。
結局、娘に事情を話したら、さんざんせめられましたが、娘は赤のワンピースを着ていくのはあきらめてくれました。その後、ワンピースはクリーニングに出し、元のワンピースになって帰ってきました。
ワンピースは元に戻りましたが、ピンクになった娘のインナーは現在もピンクのままです。おしゃれ着洗いなら、なんでも洗えると思っていたところに問題があったと思った私は、その後、おしゃれ着用洗剤の使い方をよく読んでみました。
そうしたら、服には中、タグがついていて、洗濯機で洗えるかどうかマークで記載されていることを知りました。ついていることは知っていましたが、内容までは十分に把握していなかったのです。
見ているといろいろなマークがあって、一つ一つに意味がありました。その意味を理解するとドライクリーニングが出来ない物もあって、クリーニングってなんでもできると思っていたので、それにもびっくりしました。
また、タグを見てみると、クリーニングに出さなくても家で洗える物をたくさんあったりして、これは不安と思ってクリーニングに出していた私は、家で洗えるなら節約できるなと感心し、洗濯って奥深いと思いました。
また、洗い方にも注意が必要だということもネットで知りました。娘の赤のワンピースも手で押し洗いしたのち、弱く脱水をかければ、あんなにくしゃくしゃにならなかったこと、洗濯機に入れれば洗濯できると思っていた私は注意しないと失敗するということを学びました。
それからは洗い方にも注意をして洗うようにしています。汚れのひどい物には洗濯機に入れる前に、ブラシ等で汚れた部分をこすったり、油のよごれには台所洗剤をつけてブラシでこすったり、こまめにやるとクリーニングに出したくらいにきれいになるものもありました。
あと、タオルと一緒に洋服を洗ったときに毛玉が洋服にいっぱいついたことがあって、それから、タオルと洋服は分けて洗っています。どうしても一緒に洗う時は洗濯ネットに入れて洗っています。また、洗濯機にも許容があって、入れすぎるときれいに洗えないということも知り、無知な私は家事も知識が必要なのだと知りました。