洗濯物が溜まっていたときのことです。かなりの量になっていて、洗濯カゴは既に山盛り状態でした。風邪を引いて寝込んでいたからです。体調が回復しかけたときに洗濯をしようと思い、自分で洗濯機に放り込みました。失敗してしまった小物は帽子です。私自身が使っていたもので、白の帽子にラインストーンのような飾りがついていました。本来であれば、手洗いするべきものです。病み上がりで若干ふらふらしていたのかもしれません。

私は36歳でデスクワークをしています。とても気に入っていた帽子で休みの日によく被っていたものです。洗濯物が大量だったので、洗濯ネットに包まなくてもいいような綿素材の衣類などが大量にあったので、そのまま洗濯機に入れてしまったのが失敗のもとでした。そのなかに帽子が紛れ込んでいたからです。そのときは気が付かずに入れてしまいました。洗濯が終わって、衣類を干しているときに気が付きました。

特におしゃれ着用の洗剤を使うわけでもなく、一般衣類用の粉タイプの洗剤で洗いました。脱水が終わり、洗濯槽をのぞくと見覚えのある帽子が一番上にあったので、ショックを受けました。もしや私のあの帽子では…。と思ったからです。衣類をほぐして見てみると、やっぱり私の一番のお気に入りのあの帽子でした。洗濯機で洗うのなら、せめてラインストーンのついている表側の面を裏側にして、下着専用のネットで洗っていたら無事だったのかもしれません。下着専用ネットはプラスチックで補強されているからです。それでも、帽子なので多少型崩れはしたかもしれませんが、ラインストーンが落ちてしまうことは免れたかもしれない思うと、悔しいです。

そもそも、一番の失敗の元といえば、帽子を洗濯カゴに放り込んでいたことです。帽子の臭いが気になってきたので、洗う予定で洗濯カゴに置いたことを、風邪を引いてしまい、洗濯の量が相当なものになり、すっかり忘れていたことが原因です。自分でやったことなのに、洗濯の量にイライラしていたことも、雑になった理由だと思います。

とはいっても、おしゃれ路線の強い帽子のようなものは、クリーニングに出すとか、他に方法があったので悔しい思いをしました。せめてそのときにすぐに手洗いをするなり、ファブリーズのような消臭剤でも対応できたかもしれないと、壊れた帽子を見て思いました。わずかな節約のつもりが、高かった帽子の破壊につながりショックを受けてしまったので、それからは帽子やマフラーのような小物類は、絶対に洗濯カゴに入れないようにしています。

帽子は完全に形が崩れ、シワとなり、元に戻りませんでした。帽子の内側に新聞を丸めたものを暫くの間入れて、形をキープしていれば戻るかもしれないという僅かな希望のもとにやってみました。しかし、結果は残念なものとなり、シワまでは取れませんでした。シワが取れ、丸みが戻れば、ラインストーンもついていたものと似ているものを購入して接着剤でつけようと思っていましたが、計画通りにはいきませんでした。

飾りが落ちて、接着剤のような跡形もむき出しになったので、その帽子は捨てました。ラインストーンは決して大きなサイズではなかったので、洗濯機のなかで落ちた飾りを全部見つけることができませんでした。それでも捨てると決めるまでは、型崩れしてしまった帽子を干すときも最大限の努力をしました。伸ばしきれませんでしたが、一応何度か手で帽子のシワを伸ばして、ジーンズ専用の物干しピンチハンガーで吊るして乾かしました。ジーンズ専用のピンチハンガーは、丸みがあるので、帽子の形にちょうどよく合っていたからです。しかし、帽子の縁にピンチハンガーの洗濯バサミの跡形もついてしまっていたため、やはり帽子の復活は難しいものとなり、捨てる結果になりました。

帽子の生地は割りと薄手で柔らかく、白色でラインストーンのような小物が飾りでついていたもので、可愛いデザインで気に入っていただけにかなりのショックを受けました。