つけ置き洗いのコツは?時間や洗剤はどうすべき?
衣類の汚れがひどい場合は、つけ置き洗いが有効です。そのためつけ置き洗いを取り入れている人も少なくないでしょう。
しかし、何となく行っている方も多いのではないでしょうか?
つけ置き洗いは、つける時間や使う洗剤をきちんと知ることで、より効果的に汚れを落とすことができます。また、つけ置き洗いに向かない衣類もあるので注意が必要です。
この記事では、つけ置き洗いのコツや時間についてまとめています。
「正しいつけ置き洗いの方法が知りたい」
「頑固な汚れで困っている衣類がある」という方は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
つけ置き洗いのコツ
つけ置き洗いをする前には、必ず洗濯表示タグを確認しましょう。自宅での洗濯が可能な表示があればつけ置き洗いOKです。また、温度の表示も確認してください。
つけ置き洗いのコツは、40度前後のぬるま湯でおこなうということ。特に皮脂汚れや料理のシミ、血液は、冷水よりもぬるま湯の方が効果的に汚れを落とすことができます。
洗濯表示タグには、水の温度の指定が書いてあるので、そこも確認し最適な温度設定をしましょう。
そして子供の靴下や体操服など、泥汚れがある衣類のつけ置き洗いにもポイントがあります。
泥は水に溶けない不溶性の汚れ。泥がついたままつけ置きをしてしまうと、逆に細かい砂が繊維の奥まで入り込み、さらに取れにくくなる可能性があります。
まず表面の泥を払い、洗剤を直接汚れに付けて手洗いをしてから、つけ置き洗いするようにしましょう。
つけ置き洗いの時間の目安
つけ置き洗いの時間の目安は、30分です。15~20分経ったら、一度汚れの落ち具合を確認しましょう。
ここで完全に落ちていなくても、その後手洗いや洗濯機で洗うので、ある程度落ちていればOKです。
つけ置きをすればするほど落ちるような気がしますが、長時間洗剤液に衣類を付けておくと、色落ちや汚れ戻りの原因になります。
つけ置きの時間を短くするためには、汚れがひどい箇所は事前に洗濯用石鹸を付け、ブラシでこするのも忘れないでくださいね。
つけ置き洗いで使う洗剤
つけ置き洗いに使う洗剤は、日ごろ使っている洗濯用洗剤でOK。デリケートな素材や手洗い推奨の衣類は、おしゃれ着用洗剤を使いましょう。
汚れがひどい場合は、漂白剤を使うのもおすすめ。塩素系漂白剤は強い漂白力があるので、シミ汚れに向いています。ただ、色物は色落ちしてしまう可能性があるので注意が必要。
洗浄力が少し劣りますが、酸素系漂白剤は衣類の色は残しつつ、汚れのみを落とすことができます。色柄物は、酸素系漂白剤を使いましょう。
他にも重曹は消臭効果が高く、血液や皮脂汚れに効果があります。刺激が少ないので、デリケートな素材や小さいお子さんの衣類にも向いています。
つけ置き洗いの方法
つけ置き洗いは、バケツや桶に洗濯液を作り、そこに浸すのが基本的なやり方ですが、かさばる衣類や量が多い場合は、直接洗濯機でつけ置き洗いをすることもできます。
縦型洗濯機とドラム式洗濯機では少々やり方が異なるので、それぞれ紹介します。
縦型洗濯機の場合
手順1)お湯をはる
洗濯機に衣類を入れ、お湯をはります。 上記で記載した通り、つけ置き洗いは水よりもお湯の方がいいので、風呂水ポンプがある場合は浴槽にお湯を張り、ポンプを使ってお湯を洗濯機に送ってください。
手順2)洗濯液を作る
使う洗剤の規定量を入れて、2~3回回して撹拌しましょう。
手順3)つけ置き洗いコースで洗う
つけ置き洗いコースがある場合は、このコースを使えば自動でつけ置き~脱水までしてくれます。
もしこのコースがない場合は、通常コースで3分程度洗い、一時停止。30分つけ置きした後に、再スタートすればOKです。
ドラム式洗濯機の場合
ドラム式洗濯機の場合も、縦型洗濯機と同様のやり方でつけ置き洗いができます。
ただドラム式洗濯機は、その形状により完全に洗剤液に衣類を浸すことが難しいです。つけ置きの最中に何度かドラムを回すとよいでしょう。
また中には、温水のつけ置き洗いコース機能を搭載したドラム式洗濯機もあります。
例えばお子さんが運動部で頻繁につけ置き洗いをする、仕事がら作業着がよく汚れるという方は、このような機能がついた洗濯機を選ぶのもひとつの手です。
つけ置き洗いに向かない衣類は?
洗濯表示タグで、自宅での洗濯がNGと表示されている衣類のほかにも、下記のような衣類はつけ置き洗いに向かないので避けましょう。
- 色落ちがしやすい
- スパンコールやアップリケがついている
- シルクなど繊細な繊維が使われている
- 縮みやすい
このような衣類で頑固な汚れがある場合は、クリーニング業者に依頼するのが安心です。
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こちらで今おすすめの宅配クリーニングサービスをご紹介しているのでご確認ください。
まとめ
つけ置き洗いは、皮脂汚れや油汚れなど、頑固な汚れを取るのにとても有効な手段です。
今回紹介した方法を実践すれば、繊維の傷みを最小限に抑えつつ、衣類をきれいにすることができます。
つけ置き洗いをする場合には、ぜひ今回紹介した方法を実践してくださいね。
クリーニング店を営む家に生まれ、小学生の頃から将来の夢は「クリーニング屋さん」。見事その夢をかなえ、現在はクリーニング会社に勤め、しみ抜きの資格を取得。
洋服・ファッションが大好きで、洋服を大切に着るためのクリーニング技術を日々探究しています。
プライベートでは、男の子を育てるワーキングママ。
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